12月 大掃除の時期に水回りのこんな掃除を
こんにちは
末広電器のメガネの従業員、中嶋です。
今回はちょっとお仕事の話です。
早いものでもう12月です。と思っていると、もう1週目が終わりそうです。
早い、早すぎる。
そんなわけで年末が近づくと気になるものが出てきますね。
大掃除です。
普段から気にかけてきっちりやっていれば中掃除で済むという噂の、あれです。
しないで済むならできればしたくない。でもやんなきゃですねえ。
そんなやる気になったときにちょっと思い出してほしいお話です。
みなさん、キッチンの排水はどうなっているかご存じでしょうか。流れた水は下水に流れていくのは当然として…その下水の臭いが上がってきたりはしないの?と思うことはないでしょうか。
え、だって下水管とおうちのキッチンの排水管の間は水が漏れないようにきっちりつながってるし、汚い水は下水に流れていくのに、流れていないときは汚い空気が家の中に逆流しないように都合よく蓋ができるの?ということです。
そんな都合のいい話が?
あるんです。
こんなものが。
写真の物は一例ですが、これはS字トラップというものです。
これがあると下水に水を流しても、下水のにおいが逆流してこないように蓋をしてくれます。
たいていのシステムキッチンには組み込まれています。
原理としてはこのS字の部分に水がたまるようになっていて、それが蓋の役割をします。
下水からの臭いが上がってきても、溜まっている水で邪魔されて進めなくなるというわけです。考えられていますねえ。
キッチンだけでなく、洗面やトイレなどもこういった原理で嫌なにおいが家の中に入ってこないようになっています。
さて、つい先日。
すえひろでんきの電話が鳴りました。キッチンの掃除をしてから、排水できなくなった、というお客様のお困りごとです。
それは大変不便。ということで駆け付けました。
確かに、水を流すとすぐにシンクに水が溜まってしまいます。ゆっくりとは流れていきますが、これではお料理も洗い物もできやしない。
すぐにキッチンの引き出しを開けて、先述のS字トラップを確認です。
すると、
詰まってますね。長年の汚れです。
取り出してみると、ぶよぶよしたゼリー状のものが大半でした。
人間の皮脂、魚や肉の油が冷えて固まるとこんな感じになります。
大体は流れていくのですが、ちょっとづつが積み重なってこうなります。
きれいに掃除して水を流すとすっと排水するようになりました。良かった。
聞くと、このキッチンに改装して10年余りだそうです。
しかし、こんな部分を掃除するなんて怖くてできないしどうしたらいいか、お客様に聞かれました。
分解掃除まではしなくていいと思います。
だいたい、人間や動物の皮脂が固まったところに野菜くずだのが絡まって排水をふさいでしまう訳で。その油は冷えて固まっているわけです。なので解決策は油を溶かして流してしまいましょう。
パイプ洗浄用の洗剤でもいいですし、単純にお湯を流すのでもいいです。大事なのは定期的に洗浄することです。
詰まってしまってからではお金もかかるし、何よりすぐになおせるとも限りません。不便な生活を強いられます。
普段から気にかけてきっちりやっていれば中掃除で済む、そんなことを改めて思わせてくれる出来事でした。
我が家もお湯を流しておこうっと。それでは。